活動目的

我が国の人口減少と地方の過疎化は深刻です。そのため急務となるのが地域活性化です。その際に精神面の再興が鍵を握ります。数百年前の我が国の人口は現在よりはるかに少なかったですが、寂れた感や廃れた感は伝わってきません。そこに豊かな精神文化と、故郷に対する誇りや郷土愛があったからです。現代人からこの意識が希薄になってしまったことも、地方衰退を際立たせていると考えます。そこで自治体と連携して、地方の精神文化の再興を目的とした地域活性化事業に取り組んでまいります。

「和」という漢字のつく言葉がたくさんあります。和食、和服、和紙、和菓子、和歌等々。このように「和」という一文字が日本文化、日本そのものを表します。そして、そのルーツを辿れば、聖徳太子が著した『十七条憲法』の第一条、「和をもって貴しと為す（以和為貴）」に帰着します。すなわち日本の平和思想「和の精神」です。聖徳太子はこの言葉によって、日本国と日本人のあるべき姿を示されました。それを私たちのアイデンティティーとしてしっかり自覚し、国内外に発信することが今後の国際社会における我が国の立ち位置を明確にするものとして取り組んでまいります。

　

1789年、フランス人権宣言によって「自由・平等・人権」という、西洋が人間の理性から導き出した思想は、人類に大きな進歩をもたらせました。しかし、そこには限界があり、戦争をビジネスにする自由まで許容され、格差社会はますます広がり、環境破壊はさらに悪化している現状があります。そこで自然の摂理から導き出された東洋思想が集約された「循環・調和・寛容」の精神を、一言でまとめた日本の「和」という思想を補完することで、人類は真の幸福な社会と世界平和を実現させることができると確信しています。そこで和の精神を「WA Spirit」として、それを世界へ広めるべく取り組んでまいります。